PPC-メンテナンスー(中級)

ここで順番に見て全体のメンテナンスをしましょう!

■ 広告グループ毎に利益を計算する ⇒ 売れたか売れていないか?
↓ ↓ ↓ ↓
■ クリック数を確認する ⇒ 損切り基準を超えていないか?
↓ ↓ ↓ ↓
■ 平均掲載順位の確認 ⇒ 3位以内にいるか?
↓ ↓ ↓ ↓
■ 入札単価の確認 ⇒ 限界CPC(クリック単価)を超えていないか?
↓ ↓ ↓ ↓
■ クリック率の確認 ⇒ どんなに低くとも1%以上はあるか?
↓ ↓ ↓ ↓
■ 品質の確認 ⇒ 5以上あるか?

このような項目毎のメンテナンスを定期的に
アカウントを「全期間」にして行いましょう。

・いつの間にか赤字だった。
・いつの間にか損切り基準を超えていた。
・いつの間にか順位が下がっていた。
・実はクリック率が滅茶苦茶低かった。
・実は品質インデックスが4以下になっていた。

全期間にして初めてこのような事実に気が付くことがあるはずです。
1ヶ月に1度は大がかりな全体メンテナンスを行いましょう。

広告のPDCAサイクルを回す


メンテナンスの肝である分析の方法を説明します。

まず広告稼働後(土日の運用か、一週間運用後)に、以下の指標を確認します。
以下のメンテナンス時に重要視するポイントを KPI(重要評価指数)と言います。

■ クリック数、入札単価 ⇒ 15~25クリック以内に売れているか?限界CPC以内か?
※上記は商品名などのキーワードの場合。
損切基準に達していないか確認/損切として広告停止※関連なら限界CPCと相談して50クリック以内に
売れなければキーワード・広告・サイト見直し。
100クリック以内で売れなければ基本的には損切り
■ クリック率 ⇒ 1%以上になっているか?(商標なら目標10%、関連は目標3%以上)
インプレッションがあるなら、広告文の問題。
⇒ クリックされるようより魅力的な広告文に変更する。
■ 平均掲載順位 ⇒ 4位前後になっているか?(4位以内が望ましい)
5位前後だと表示回数もクリックも著しく減ります。6位以下だとほとんどクリックされません。
少しずつ(10~20円単位)入札単価を上げて様子を見る。
■ 品質インデックス ⇒ 5以上になっているか?
品質インデックス4以下のキーワードは速攻削除。
それが成約が見込めそうなキーワードだったりクリックがある場合は削除後に再度追加する。

なぜ利益にならないのかを分析して改善する。


広告を回しても利益が出ない場合に確認 

インプレッションがされない
 ⇒ キーワードを増やす(拡張する)
⇒ 入札単価を上げる
クリックはされるが売れない
 ⇒ キーワードの確認(無駄なキーワードではないか?商品から離れすぎていないか?)
⇒ クリックされたキーワードとLPのマッチングは出来ているのか?
利益率を確認する
 ⇒ 売れたのに赤字か?売れなくて赤字か?
⇒ 広告費を下げられないか?

広告のクリックデバイスを確認してみよう!

今までASPで発生した案件のデバイスは何気なく見る機会があったと思いますが
広告はどのデバイスからクリックされているのかご存じでしょうか?

実は管理画面の使い方次第で、
流入デバイスを確認することができます。

今までは広告グループをデバイス別に細かく分ける事はせずに運用していました。

それをこのメンテナンスによって、流入デバイスの把握をした後に、より特化した(デバイスの最適化をした)広告にすることでより利益率を上げたり成約率を高めることができます。

※必須ではありませんが、やっておいた方がより良い結果を生み出せます。

追記:Google広告主体の2019年以降

Google広告

デバイス毎に最適化していく

・スマホとPCそれぞれで最適な表示順位を調整する
・それぞれ別の広告をつくる(デバイスの細分化)
・それぞれ別のLPを提示する

など、それぞれのデバイスごとに広告を分ける方法を説明します。

Google広告

Google広告でも同じようにデバイス設定が可能です。

しかしGoogle広告は圧倒的な利用ユーザーと尚且つスマートフォンユーザーがどんどん増えているのでスマホ配信を除外すると著しく表示機会が減るという事は頭に入れておきましょう。

とは言え、PCの方が成約率が良かったり、PCから出なければ成果が発生しないような案件も中にはあります。そのような場合、スマホに配信しても無駄だとわかればPCだけの配信にした方が良いです。

ただしこれらデバイスの絞り込みを行う際には明確に数字に偏りがある場合にしましょう。

少なすぎるデータでは統計になりませんから、戦略的でない間違った絞り込みをしかねませんので注意です。

~入札価格の配分調整手順~

キャンペーンないし広告グループの入札価格調整率を「設定する」に変更

・PCのみ表示
⇒ スマートフォン入札価格調整率を「引き下げ率100%」に設定

・スマホのみ表示
⇒ PC入札価格調整率を「引き下げ率100%」に設定
⇒ タブレット入札価格調整率を「引き下げ率100%」に設定

・スマホのみ単価UP
⇒ スマートフォン入札価格調整率を「引き上げ率20~30%」に設定

例)引き上げ率20%=100円で入札していた場合120円になります。

※デバイス事の単価配分調整はきちんと管理できる場合にのみ行ってください。
調整をしたのち、ろくにメンテナンスをしないでいると訳が分からなくなり
広告費の無駄が増える恐れがあります。

広告文の改善A・B・Cテスト

広告文を複数つくり、どの広告文が最もクリックされるか
(クリック率がいいか)テストする方法があります。

以前も話をしたことがありますし、マーケティング用語として、
ABテストという言葉が使われるので、お馴染みのはずですが、
今回はさらに発展形の「ABCテスト」を行います。

これは複数の広告文を作成し、それを同じ条件下でテスト運用し、
どの広告が最も効果的なのかを測定するものです。

通常はABテストという名前のとおり、AとBという2つの広告を
テスト運用するのが一般的ですが、NBSではABCの3つの広告文を
作成し、テスト運用することでベストな広告作成をしていきます。

流れとしては、3つ以上の広告文を作成

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

一定期間後(1か月間以上)上位1位と2位の広告文をかけあわせた
新しいDパターンの広告を作成

 

品質インデックス(品質スコア)について

↓ 品質のカラクリについて音声を収録しました。

・品質インデックスが4以下は削除 ⇒ 再出稿

・どうにもこうにも品質が低くなる
使いたいキーワード ⇒ 粘り強く再出稿、もしくは低い品質でやる。
無くてもいいキーワード ⇒ 削除

・個々の品質はアカウントの品質(信頼)にも影響する。

Google広告

Google広告で言う品質スコアも基本的には同様の考え方になります。

キーワードが広告文とLP内に入っているかなどによる品質スコアへの影響もありますが結局はクリック率が最も品質スコアを左右する要因だと感じています。なので広告文のテストをしながら運用していれば、クリック率が改善されていくので品質スコアが低くなることはないかと思います。

私は運用していて品質スコアが4以下になっているものを見ることがほとんどありません。なのでGoogle広告の品質スコアはさほど気にしていません。

しかしやはり品質スコアが4以下は掲載順位の決定に対して不利に働いている状態なのでYahoo同様に一度キーワードを削除して再度入れた方が良い可能性は大いにあります。

このページは以上となります。

ただ単に損切りや広告費の削減をするだけでなく、
改善してアカウント内をより良い状況にすることもメンテナンスです。

日々のメンテナンスと定期的な全体のメンテナンスを心がけて取り組んでゆきましょう!

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